マンション6階のベランダに何かが落ちてきた!無防備すぎた夜

日常のアレコレ

ちょっと前の出来事だけど、死ぬほどビビった話。

夜の9時過ぎを回った、ある日の夜の出来事だった。

自宅のマンションで夕食後、キッチンテーブルで家族と話をしているときベランダの方から何か物音がした。

『ドサッ』というような音と共に
ベランダに置いてある灯油の赤いポリタンクが倒れるような音だった。

『何か音がしなかった?』と妻がちょっと顔をこわばらせて言う。
『ドロボウかなあ』と当時中学生の息子が少し冗談っぽく笑った。

うちのマンションは、JR横浜線の駅から歩いて5分程度ところにあって、オートロックの12階建てのマンション。

『風でポリタンクが倒れてたかな?』と僕が答えると
『ちょっと怖いから見てきて』と妻。

9月といってもまだ、暑い日だったので窓は全開で、薄いレースのカーテンを閉めていたが、風が吹いている様子はなかった。

違和感・・・上の階住人が捜索中!

耳をすませても、それ以上何も聞こえなかったが、何か違和感のような妙な感じがしてきて、

『まあ、見てくるよ』

とベランダのカーテン開け、網戸を全開にしてみると、冬に使っているファンヒーターの灯油を入れている空の赤いポリタンクが倒れているのを発見しただけで、特に何も変わった感じはなかった。

ふと、前をみるとベランダの上から、うちのベランダをフラッシュライトで照らしているような光が見えたので、
ベランダに身を乗り出して上を見上げると、ひとつ上の階のベランダから、中年の女性と小学生くらいの男の子が懐中電灯で下を照らしていた。

『どうしました?』
『あのー、ちょっと探しものをしてて…』
と男の子が答えたので、

「何か落としたのかなあ?」
と僕も下の方見てみましたが、特に何も見つけられなかった。

ここ10年で最もビビった瞬間

そんなやりとりをしていると、妻と息子が
『どうしたの?』
と近づいてきたので、僕は一旦部屋の中に入って、
『なんか上の人が落し物をしたんだって』
と言って、妻が窓の外に目をやった瞬間!

『ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!』
と悲鳴というか、叫び声をあげた。

叫び声の主は隣にいた妻だったのだが、
まあ、ここ10年で最もビビった瞬間だった。

 

ベランダの窓の左側に妻、右側に僕がいて、
『ひ、ひと、人がいる』
と蚊の鳴くような震える声で、妻が僕の右手を指差した。

 

その瞬間、僕の頭の中は恐ろしい速さでクロックアップして

『人ってなんだよ?ここは6階だよな?』

『投身自殺をしようとした人がベランダの角に引っかかってる?』

『いやいや、まさかなあ。さっきはそんなもんは見えなかったし、、』

『もしかして、アレか!幽霊が見えたか?』

『幽霊はないよな!アレか!宇宙人が宙を浮いてるのを目撃したのか?』

とか、およそ0.5秒でそんな言葉が頭の中に駆け巡った。

 

そして、恐る恐る妻が指差す方向のベランダの角に目をやると
黒いスエットの上下のジャージを来た男がうずくまっていたのだった。

男は顔を膝の間に膝を抱えていた。

『上からきました』と男は答えた

『ここで何しているの?』
と、僕は割と冷静に声をかけた。

その男はゆっくり顔を上げて僕の方を見上げて、
『上からきました』

「うえ?上ってなんだよ?そうか、さっきの探し物ってこれのことか?」
と思い、
『立てる?ケガしてない?』
と声をかけると、男はゆっくり立ち上がった。

僕はベランダから身を乗り出して、上を見上げると
男の子と女は心配そうな顔で見下ろしていた。

『探しているのこの人?』
と男の腕を取りベランダの方に引き寄せると男は身を乗り出して上を見上げた。

『知っている人?』と僕が聞くと
『お父さんです』と男の子が答える。

『大丈夫?』と男の子。
『ちょっと靴を持って迎えにきて』と男。
『わかった。今行く』

そんなやりとりがあり、少し落ちついたこともあり、男を見ると
30歳くらいで茶髪の人の良さそうな、気の弱そうな人だった。

『どうしたの?』と聞くと
『ケンカして外に逃げようとして、落ちそうなったので。。。』
『外って、、、ええ?ベランダをつたって下に行こうとしたの?』
『はあ、、そしたら、バランス崩して落ちそうになったので、こちらに飛び込んだというか、、、』

あまりにも常識外れな返答に、なんて言っていいのかもわからず
『落ちたら、死んじゃうよ』
『はあ・・・・。』
となんとも間抜けな会話を、妻と息子は、ただただ、唖然とした表情で聞いていた。

『まあ、迎えにきてるから玄関から出て』
と促して、部屋に入ると茶髪の男は
『すみませんでした』
深々と頭を垂れて謝罪をした。

常識外れの狂人が上から降ってきたという恐怖感が少し和らいで、
『まあ、いいからいいから』と
玄関に誘導してドアを開けると
その男の奥さんらしい女と小学生の子供が立っていて、口々に
「すみません、すみません」
と謝ってきた。

『何があったのかわからないけど、落ち着いて話し合って』とドアを閉めた。

家族一同、茫然自失

ドアを閉めて、家族一同、茫然自失。

『ドサッ』というような音してから、5分間もないくらいの時間だったと思うが、我々の身に一体何が起こったのか?

オーケー。話を整理しよう。

僕は出張も多く、上の住人とは今回が初対面。

妻から彼らが最近引っ越してきて、
時々、何かが激しく床を打ち付けるような衝撃音がすることや
子供は奥さんの連れ子のみたいだとか、
奥さんの方は元ヤンみたいでエレベーターで会って挨拶しないだとか、
男の子は結構気さくにあいさつしてくれるいい子だとか、
旦那は鳶職人みたいな作業着で朝早く出かけているとか、
そんな話を聞いた。

推測すると、ガテン系の茶髪の旦那と、元ヤンの奥さんは
日常的に物を投げつけるような激しい喧嘩をしていて
命の危険を感じた鳶職の旦那はベランダ伝いに逃げようとして
うちのベランダに飛び込んできた、、、と思われる。

自宅マンションの安全神話崩壊

都会のオートロック付きのマンションに住んでいるのには、理由がある。
防犯的に完全に安心しきっていた。
まさか、男が上から降ってくるまでは。。。

普段、昼間は窓を開けて外出するし、夏の夜は余程暑くない限り、クーラーをつけずに、窓を開けて網戸にして寝ている。
もちろんマンションの6階の網戸にはロックはない。

『こんなことが起こると、もう二度と夜、窓を開けて寝られないよね』と妻が不安げに訴えてきた。

『それも怖いけどさ、何よりビビったのは、あの『ギャ〜〜〜〜!』っていう悲鳴だよ』
と僕がいうと、やっと家族に笑顔が戻った。

『まさか、あそこに人がうずくまっているなんて気がつかなかったよな』

仮にあの男が本当に強盗で、ナイフとか持っていたら、あまりにも無防備すぎた僕は刺されていたかもしれない。

と言うと息子が「ちょっと待って」
と部屋の奥から、小学校の修学旅行で中尊寺に行った時に買ってきた木刀を取り出してきた。
(なぜか小学生の男子は修学旅行のおみやげに木刀を買うw)

『おお〜。これで戦えるなあ!』と一同爆笑。

それにしても、何か手を考えないと。

そもそも、あの男はうずくまって、我々が気がつかなかったら、
やり過ごそうとしていたのか?

妻が男を発見しなかったら、
あの男は一晩中、ベランダに隠れていたのか?

考えれば、考えるほど、いろんな不安がよぎってくる。

『わかった!明日、不動産屋に行って相談してくるよ』

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マンション6階のベランダに何かが落ちてきた!(後編に続くwww)

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